2016年度 第49回

JAPAN PROFESSIONAL SPORTS AWARDS
内閣総理大臣杯 大賞

内閣総理大臣杯 大賞

大谷 翔平

プロ野球
1994年7月5日生まれ 岩手県出身

今シーズン、投手としては21試合に登板し10勝4敗1ホールド、防御率1.86の好成績を残した一方、打者としても104試合に出場、323打数104安打、打率.322、67打点、22本塁打と大活躍し、パ・リーグの最優秀選手に選出されました。ベストナイン(パ・リーグ)に投手、指名打者の2部門で選出されたのはプロ野球史上初。シーズン序盤、投手としては調子が上がらず、開幕戦(3月25日・札幌ドーム、千葉ロッテ戦)では黒星を喫し、初勝利は5月1日・千葉ロッテ戦(QVCマリン)。5月15日までは1勝4敗でしたが、5月22日・東北楽天戦(札幌ドーム)からは7戦7勝。レギュラー・シーズン優勝を争っていた9月21日・福岡ソフトバンク(福岡ヤフオクドーム)との直接対決では8回、被安打4で勝利投手となり、リーグ優勝を決定した9月28日・埼玉西武戦(西武プリンス)では、被安打1の完封勝利をあげました。クライマックスシリーズ(対福岡ソフトバンク)では1勝1セーブをあげたほか、広島東洋との間で行われた日本選手権シリーズでも第3戦でサヨナラ安打を放つなど、投打両面で存在感を示し、今年のプロ野球の顔となりました。

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スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

内田 棟

男子ゴルフ

大正5年(1916年)に長野県軽井沢で生まれ、10歳の時に旧軽井沢ゴルフ倶楽部でキャディのアルバイトをしたことがきっかけで、以来ゴルフ一筋の人生を歩んできた。キャディの仕事について10年後、徴兵され軍隊に入る。終戦後、再び軽井沢ゴルフ倶楽部に勤務し、師と仰ぐ小寺酉二氏のもと、ゴルフ場のコースメンテナンスを学び、その分野を任される従業員となる。ゴルフの第2の師が白洲次郎氏で「ゴルファーとしてどうあるべきか、ゴルフの考え方、姿勢」などを学ぶ。1988年PGAシニアツアーの初代賞金王に輝いた故内田袈裟彦は息子であり、さらに袈裟彦の息子もティーチングプロとして活躍している。袈裟彦がプロになって10年後、55歳の時に日本プロゴルフ協会(PGA)に入会してプロゴルファーとなりその後、永年にわたりゴルフ場運営、ゴルフ指導などを通じて、戦後の日本のゴルフの普及に貢献している。今年10月には日本のプロゴルフ界初の100歳のプロゴルファーとなるが、現在も年間50ラウンド以上のゴルフをプレーしており、その姿は、まさにゴルフが年齢を問わない「生涯スポーツ」であることを体現している。

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スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

橋口 弘次郎

中央競馬

1980年にJRA調教師免許取得。平成28年の引退までに歴代16位となる通算991勝(うち重賞競走96勝)と輝かしい成績を残し中央競馬に偉大な功績を残した。また、管理馬が日本ダービーやドバイシーマクラシックを含むGI通算11勝をあげるなど中央競馬の健全な発展に大きく貢献し、平成28年にはJRAの顕彰者として表彰され、中央競馬の殿堂入りを果たした。

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スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

スポーツ功労賞 文部科学大臣顕彰

石田 佳員

大相撲

力士 鷲羽山として、174センチ、110キロという小兵ながら、スピードあふれる鋭い出足からの押し、いなしで土俵狭しと暴れ回り、「ちびっ子ギャング」の異名で多くのファンに親しまれた。31の決まり手を駆使し、上位力士を苦しめ、敢闘賞3回、技能賞を5回受賞した。引退後は、師匠として弟子の育成に力を注ぐ一方、日本相撲協会の理事を12年務め、事業部長として理事長を補佐し、協会の発展に尽力した。

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殊勲賞(NHK賞)

殊勲賞(NHK賞)

広島東洋カープ

プロ野球
受賞代表者:株式会社広島東洋カープ 常務取締役球団本部長 鈴木 清明

25年ぶりの優勝を果たした広島東洋カープは、MVPの新井貴浩と精神的支柱である黒田博樹の投打のベテランがチームを牽引し、2位の巨人に17.5ゲーム差をつける圧倒的な強さを見せつけた。今シーズンはポスティング制度でMLBに移籍した前田健太の穴が大きな課題となったが、16勝を挙げ投手二冠に輝いた野村祐輔や沢村賞のK.ジョンソンが安定感ある投球を披露し、中継ぎ、抑えの勝利の方程式も確立し、その課題を一掃した。一方、打撃陣は「タナ・キク・マル」の1.2.3番打者が出塁しチームを牽引すると、チーム打率も昨年の5位からリーグトップとなり、投打が噛み合った。若手の台頭もあり、ベストナインを受賞するまでに成長した鈴木誠也の活躍は、今年の流行語大賞となった「神ってる」を生んだ。地元広島、カープファンとチームが一体となって掴んだリーグ優勝は今シーズンのNPBの大きな出来事になった。

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殊勲賞

殊勲賞

北海道日本ハムファイターズ

プロ野球
受賞代表者:北海道日本ハムファイターズ 選手会長 大野 奨太

北海道日本ハムは今シーズン、パ・リーグのレギュラー・シーズンでは87勝53敗3分、勝率.621で4年ぶり7度目(前身球団を含む)のリーグ優勝を果たし、クライマックスシリーズにおいては福岡ソフトバンクを4勝2敗(北海道日本ハムのアドバンテージによる1勝を含む)で振り切り日本選手権シリーズに進出。広島東洋との間で行われた日本選手権シリーズは4勝2敗で制し、10年ぶり3度目(前身球団を含む)の日本一に輝きました。開幕直後の3月、4月は負け越し。5月には13勝9敗と勝ち越し、復調の気配を見せたものの、6月18日時点では首位・福岡ソフトバンクから11.5ゲーム差の3位でした。しかし6月19日からの15連勝などで一気に差を詰め、9月28日にリーグ優勝を達成。日本選手権シリーズも2連敗からの4連勝、栗山監督の巧みな采配のもと、才能あふれる選手達の戦いぶりは多くのファンを魅了しました。

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最高新人賞

最高新人賞

高梨 裕稔

プロ野球
1991年6月5日生 千葉県出身

高梨投手は入団3年目の今季、救援、先発の両面で活躍を見せ、37試合に登板し10勝2敗1ホールド、防御率2.38の好成績を残しました。シーズン開幕から6月3日までは救援投手として起用され、2勝2敗1ホールド、防御率1.82。4月1日・福岡ソフトバンク戦(静岡)では1イニングを打者3人で抑え、プロ初勝利をマークしました。先発転向初登板となった6月8日広島東洋戦で勝利を収めると、以後も着実に白星を積み重ね、8月13日・東北楽天戦(コボスタ宮城)ではプロ初完投を被安打3、無四球の完封勝利で飾るなどローテーションの一角として欠かせない戦力となりました。先発転向後は、パ・リーグ上位の福岡ソフトバンク、千葉ロッテから各2勝をあげたのをはじめ、パ・リーグの他5球団全てからの勝利を含む計8連勝(救援勝利を含めると6月2日・東京ヤクルト戦から9連勝)を記録し、チームの逆転優勝に大きく貢献しました。

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功労賞

豪栄道 豪太郎(ごうえいどう ごうたろう/大相撲)
大相撲

豪栄道 豪太郎

9月場所は、劇的な全勝優勝を果たした。大阪出身の優勝者は86年ぶり、カド番からの全勝は史上初の快挙。けがに泣かされ、大関昇進後2年で4度のカド番を経験したが、右を差し左上手を引いて前に出る相撲を取りきり開花。横綱は目前に。(代理:出羽海昭和)

山口 修一(やまぐち しゅういち/男子プロゴルフ)
男子プロゴルフ

山口 修

1976年5月1日入会。2003年から14年にわたり理事として会の運営に携わり現在に至る。2009年から5間、副会長、資格認証委員長としてティーチングプロの資質向上に尽力し、ゴルフ及びプロゴルファーの社会的評価を高める等日本プロゴルフ界の発展に大きく寄与した。

伊藤 佳子(いとう よしこ/女子プロゴルフ)
女子プロゴルフ

伊藤 佳子

1986年にプロ入り。1997~98年、2011年~2016年までの通算4期、8年間に渡りトーナメント部門、指導者・ジュニア育成部門の理事を歴任。また2013年からは副会長として多角的な視点でLPGAの発展に貢献してきた。(代理:藤重貞慶)

海野 一幸(うみの かずゆき/Jリーグ)
Jリーグ

海野 一幸

経営危機により解散寸前だったクラブを、Jリーグの理念に基づいた地域密着型の経営を実践することで立て直し、15年連続黒字経営を達成。少予算でもJ1で戦えるクラブを作り上げた。その取り組みは後続の市民クラブの模範となっている。

木村 悠(きむら ゆう/プロボクシング)
プロボクシング

木村 悠

今年引退した第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン。サラリーマンボクサーとしての知名度もあり、世の中年男性に希望を与えた。二足の草鞋で世界王座まで到達した努力に敬意を表する。戦績:22戦18勝(3KO)引分1

尾藤 三千雄(びとう みちお/プロボウリング)
プロボウリング

尾藤 三千雄

1969年小泉グループ株式会社深川Aボウル入社、以後同社取締役に就任する。1986年から2008年には全国ボウリング公認競技場協議会の理事・副会長も務め業界発展に寄与した。2010年に当協会の理事に就任し2012年からは専務理事を務め公益法人移行など当協会運営に貢献した。

井口 忠克・井口 敏子(いぐち ただよし・いぐち としこ/競技ダンス)
競技ダンス

井口 忠克・井口 敏子

1976年に熊本市にイグチダンススクールを開設し、40年間ダンスの普及に尽力。一方、20年にわたる競技ダンス経験を生かし後進の指導に情熱を傾けると共に、日本ダンス議会九州総局副局長として九州におけるダンス競技会の発展に貢献してきた。

国本 雄資(くにもと ゆうじ/スーパーフォーミュラ)
スーパーフォーミュラ

国本 雄資

J2016年シーズンは近年まれに見る大混戦の中、ランキング2位で迎えた最終戦鈴鹿大会レース1で2番手から完璧なスタートを決め自信に満ちた走りで優勝。参戦6年目に自身初のドライバーズチャンピオンを獲得。

戸崎 圭太(とさき けいた/中央競馬))
中央競馬

戸崎 圭太

JRA免許取得から4年連続でのJRA年間100勝を達成し、3度目の全国リーディングに向けて勝ち星を重ねている。本年もGI競走を勝利し、重賞勝利数も13勝(11月30日現在)する等、素晴らしい活躍を見せている。

田中 学(たなか まなぶ/地方競馬)8
地方競馬

田中 学

昨年1月に地方競馬史上25人目となる通算3,000勝を達成。デビュー以来、兵庫一筋23年のベテラン。近5年で2度の兵庫リーディングトップを飾り、2年前には自己最高の273勝をマークした。今年もリーディングトップを狙える位置にいる活躍を見せている。

瓜生 正義(うりゅう まさよし/ボートレース))
ボートレース

瓜生 正義

1995年デビュー。これまでSG競走で優勝8回。GI競走で15回を飾る。2016年1月から10月までの獲得賞金約9千2百万で全選手中第1位。2016年は地元福岡でのSGレースを優勝するなど優れた成績を挙げた。(代理:佐野隆仁)

村上 義弘(むらかみ よしひろ/JKA競輪)
JKA競輪

村上 義弘

今年は、GⅠ日本選手権競輪で優勝し、大会最多優勝記録4回に並ぶ偉業を達成した。現在賞金ランキングは堂々の一位。年末の競輪グランプリでは2012年以来の制覇を狙う。

鈴木 圭一郎(すずき けいいちろう/JKAオートレース)
JKAオートレース

鈴木 圭一郎

10月に行われたSG全日本選抜オートレース(川口)において、史上最年少でSGレースを初優勝すると、11月に行われたSG日本選手権 オートレース(浜松)も優勝し、SG連覇を達成。

勝次(かつじ/キックボクシング)
キックボクシング

勝次

チャンピオンを数多く輩出した名門・藤本ジムのトップファイターとしてキック界を牽引。伝統の日本ライト級のベルトを保持し、防衛数を重ねている。ベテランの域に達してきたが、目標はムエタイのメジャー王座獲得。目標達成の日は近い。

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新人賞

御嶽海 久司(みたけうみ ひさし/大相撲)
大相撲

御嶽海 久司

178cm153kg。学生時代数々のタイトルを獲得し、平成27年3月場所幕下10枚目格付出で初土俵。所要10場所というスピード出世で小結に昇進、長野県出身では84年ぶりの快挙だった。鋭い当たりからの突き押しで、さらに上位を目指す。(代理:出羽海昭和)

高梨 裕稔(たかなし ひろとし/プロ野球)
プロ野球

高梨 裕稔

入団3年目の今季、10勝2敗1ホールド、防御率2.38の好成績を残しました。シーズン序盤はリリーフとして活躍、先発に転向した6月8日以降も8連勝を記録するなど、チームの逆転優勝に大きく貢献しました。

蛭川 隆(ひるかわ たかし/男子プロゴルフ)
男子プロゴルフ

蛭川 隆

幼少期のゴルフトーナメント観戦がきっかけでゴルフをはじめる。2013年南日本アマチュア選手権優勝、2015年日本アマチュア選手権ベスト16。本年プロテスト初受験でトップ合格。鹿児島出身の20歳、日本のみならず世界での活動が期待される大型新人。

井手口 陽介(いでぐち ようすけ/Jリーグ)
Jリーグ

井手口 陽介

リオ五輪を経験し、今年大きく飛躍。Jリーグで最も活躍した若手選手に贈られるベストヤングプレーヤー賞とJリーグYBCルヴァンカップで活躍が顕著だった23歳以下の選手に贈られるニューヒ

ささき しょうこ(女子プロゴルフ)
女子プロゴルフ

ささき しょうこ

昨年のプロテストに合格。『大東建託・いい部屋ネットレディス』で初優勝、メルセデスランキング31位、賞金ランキング28位でシーズンを終え、初の賞金シード権を獲得。今後の更なる活躍が期待される。

比嘉 大吾(ひが だいご/プロボクシング)
プロボクシング

比嘉 大吾

デビュー以来、11連続KO勝利という記録もさることながら、戦いぶりが掛け値なしにおもしろい。今、一番世界に近い男で、2016年の活躍ぶりは同賞にふさわしい。戦績:11戦11勝(11KO)

山田 幸(やまだ ゆき/プ口ボウリング)
プ口ボウリング

山田 幸

昨年(2015年)5月の第48回女子プロボウラー資格取得テストに合格しプロデビュー。昨年12月に行われた「HANDA CUP・第47回全日本女子プロボウリング選手権大会」にて女子大会史上初のデビューイヤーで優勝しランキングも17位で第1シード権を獲得する。今年も9月に行われた「第11回MKチャリティカップ」で優勝(通算2勝目)し来年度シード権を獲得している。

関口 雄飛(せきぐち ゆうひ/スーパーフォーミュラ)
スーパーフォーミュラ

関口 雄飛

ルーキードライバーながら第4戦もてぎ大会で予選トップタイム。決勝はポールポジションからスタートし参戦4戦目で初優勝。続く第6戦菅生大会決勝ではポールポジションからスタートし圧倒的な速さで今季2勝目を勝ち取った。ポイントリーダーで迎えた最終戦鈴鹿大会は最後まで気迫溢れる走りを見せ、シリーズポイントランキング3位獲得。

鈴木 佑哉・原田 彩華(すずき ゆうき・はらだ あやか/競技ダンス)
競技ダンス

鈴木 佑哉・原田 彩華

共に幼少期からダンスを始めジュニア、ユースで頭角を現し、ペアーを組んでから全日本アマチュアラテンで4連覇を達成。海外でも数々の戦績を残し、昨年10月プロに転向。その翌月のプロ統一全日本ダンス選手権ラテンでいきなり6位入賞、今年は更に順位を上げて5位と大健闘。今後のダンス界期待のホープとして注目されている。

木幡 巧也(こわた たくや/中央競馬)
中央競馬

木幡 巧也

本年3月1日にデビュー。新人でありながらも順調に勝ち星を重ね現在42勝(11月27日現在)、全国リーディング25位の成績である。秋の新潟開催で開催リーディング2位の好成績をあげ、今後の活躍が期待される新人である。

加藤 聡一(かとう そういち/地方競馬)
地方競馬

加藤 聡一

平成29年7月にデビューから約1年、今年8月のオールスター競輪でGⅠ初出場を果たすといきなり決勝に進出、同9月の共同通信社杯(GⅡ)でも決勝に進出する等、快進撃を続けている。今後ますますの活躍が期待される競輪界のホープ。

山崎 郡(やまざき ぐん/ボートレース)
ボートレース

山崎 郡

2013年5月デビューの112期。登録された翌年から3年以内の選手の中で、2016年1月から10月までの勝率及び獲得賞金が第1位となるなど優れた成績を挙げた。

吉田 拓矢(よしだ たくや/JKA競輪)
JKA競輪

吉田 拓矢

平成27年7月に第107回生としてデビュー。今年はGIレース高松宮記念杯及び寛仁親王牌において準決勝までコマを進める健闘を見せた。年末開催のヤンググランプリでは優勝が期待される逸材であり今後のさらなる活躍が期待される。

吉原 恭佑(よしはら きょうすけ/JKAオートレース)
JKAオートレース

吉原 恭佑

2016年は初のS級レーサーに昇格。9月に行われた特別GIプレミアムカップ(飯塚)において、グレードレースを初優勝し年末に行われるスーパースター王座決定戦の出場を決めた。今後益々の活躍が期待される。

斗吾(とうご/キックボクシング)
キックボクシング

斗吾

2015年に日本ミドル級王者となり、今年は3戦無敗と実績を残している。しかも相手はムエタイの強豪が多く、さらに期待は高まるばかりだ。自慢の剛腕で相手を叩き潰すスタイルが得意で、KO率は約70%。キックの醍醐味を体現している。

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