今年は記録ずくめの1年だった。右四つ左上手を引き、危なげない横綱相撲で連勝を続け、昭和戦前の双葉山の69連勝を破るか、江戸の谷風の63連勝を破るかと偉大なる先人の記録に再度光を当て、多くの人々に夢とロマンを与え、63連勝を樹立した。8度の全勝優勝は史上初の快挙。昨年の自己の記録に並ぶ年間86勝(4敗)を挙げ、4年連続年間最多勝を達成、年間懸賞獲得数も2位に1600本以上差をつける2111本で自己記録を更新した。11月場所2日目の連勝ストップも気落ちせず、5場所連続、17回目の優勝を成し遂げ、強靭な精神力を見せつけた。また、記憶に残る1年でもあった。7月場所の賜盃なき涙の優勝、白鵬の健闘をねぎらわれた天皇陛下の書簡を拝受するなど、相撲道を追求する真摯な姿勢が多くの人々に共感を与えた。一人横綱の重責を果たし、相撲界を牽引し続けている。一方、12月には、日本・モンゴル親善交流少年相撲大会「白鵬杯」を開催し、日本・モンゴルの文化交流、心身共に健全な青少年の育成につとめるなど、相撲界の枠を越えた活躍を続けている。
2010FIFA ワールドカップ南アフリカに出場した岡田武史監督率いるSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)は、グループリーグ初戦のカメルーン戦に本田圭祐選手の得点により1-0で勝利。その後オランダ戦には0-1と惜敗したものの、決勝トーナメント進出を懸けたデンマーク戦では3-1と快勝し、グループリーグを突破。ベスト16進出を果たした。勢いに乗った決勝トーナメンント初戦のパラグアイ戦は0-0のまま延長戦にもつれ込み、最後はPK戦で惜敗したものの、選手全員が一丸となって戦う姿は日本中を熱狂と感動の渦に巻き込んだ。大会での活躍で選手たちはサッカーファンのみならず、国内・国外の多くの人々に認知されるところとなった。これを機会に、多くの代表選手がプレーするJリーグでさらに魅力的なサッカーをすることによって、多くの人々に喜んでもらいたいと選手たちは決意を新たにしている。
西村監督を迎えた今シーズン、シーズン終盤までクライマックスシリーズ進出を懸けた争いを展開。レギュラーシーズン残り3試合を全勝しなければ4位という正念場から3連勝し、最終戦で3位を確定させた。クライマックスシリーズのファーストステージでは、埼玉西武に2連勝。ファイナナルステージでは、リーグ優勝を果たした福岡ソフトバンクに王手をかけられながら、その後3連勝。4勝3敗(うち1敗ハソフトバンクノアドバンテージ)でクライマックスシリーズを制し、史上初のリーグ3位からの日本シリーズ進出となった。日本シリーズでも熱戦を繰り広げ、中日を4勝2敗1分で下し5年ぶり4度目の日本一に。日韓グランドチャンピンシップでは韓国シリーズ優勝のSKワイバーンズを3-0で下した。また、二軍もファーム日本選手権でも阪神に6-5で勝ち、球団史上2度目のファーム日本一に輝いた。
2006年からアメリカ女子プロゴルフツアーを主戦場とし、今季は開幕戦の『ホンダPTT LPGA タイランド』で最終日63マークして逆転優勝を飾ると、続く2戦目の『HSBC女子選手権』でも優勝し、開幕2連勝。その後も勝利を重ね、日本人選手過去最多となる年間5勝を挙げた。ロレックス女子世界ゴルフランキングでは日本人選手として初となる1位(6/21付)を獲得。日本女子ツアーでもシード権を獲得するなど、日米を股にかける活躍で、飛躍の1年となった。
福岡/筑陽学園高から日本大学に進学。2006年ドラフト会議で日本ハムから4巡目指名を受けたが、社会人のHondaに就職。08年にロッテから2巡指名を受けたものの残留し、09年に念願の巨人に指名されプロ入り。即戦力ルーキーとして期待される中、オープン戦から実力を発揮し,層の厚い巨人の外野陣で見事開幕一軍を果たした。シーズン終盤には1番での先発出場するなど4番、5番を除く全打順で先発出場し、打率.288、19本塁打は高橋由伸と並び巨人のルーキーでは3位の記録。2010年セントラル・リーグの新人王に輝き,前々年の山口鉄也、前年の松本哲也に続き、3年連続で巨人から新人王誕生となった。